ペット用CBDとは？犬や猫にも使える安全な商品の選び方を解説

犬や猫の健康を気遣う飼い主のあいだで、最近注目を集めているのが「ペット用CBD」です。

ストレスケアやリラックスサポートなど、さまざまなシーンで活用され始めており、ナチュラルな健康維持アイテムとして人気が高まっています。

そんな疑問を持つ方のために、この記事ではペット用CBDの基礎知識から、安全な選び方、実際に人気の商品までをわかりやすくまとめました。

ぜひ、大切なペットの健康維持に、この新しい選択肢を取り入れるための第一歩を踏み出してください。

はじめに｜ペットの健康管理で注目される「CBD」とは？

ここ数年、「CBD」は人の健康・美容分野だけでなく、犬や猫といったペットのケア領域でも関心が高まっています。

国内外の研究でCBDの安全性や作用メカニズムが少しずつ明らかになり、ストレスケアや生活の質（QOL）をサポートする目的で、ペット向けのCBDオイルやおやつなどが販売されるようになりました。

一方で、「そもそもCBDって何？」「ペットに使って本当に大丈夫？」「どんな商品を選べば安全なの？」といった不安や疑問を持つ飼い主の方も少なくありません。

特に日本では、CBDに関する情報がまだ発展途上であり、商品ごとに品質や配合成分も異なるため、正しい知識が求められます。

この記事では、ペット用CBDの基本知識から安全性、選び方のポイント、そして人気のおすすめ商品までをわかりやすく解説しますので、ペットの健やかな毎日を守るために、飼い主として知っておきたい“CBDの正しい基礎知識”を一緒に確認していきましょう。

ペット用CBDとは？知っておきたいCBDの基礎知識

そもそもペット用のCBDとは、一体どんなものなのでしょうか。

ここでは、CBDとは何かという基本から、なぜそれがペットに役立つのか、その仕組みをわかりやすく解説します。

そもそもCBD（カンナビジオール）って何？

CBDとは、「Cannabidiol（カンナビジオール）」の略称で、麻という植物に含まれる天然の化合物の一つです。

麻には多くの成分が含まれていますが、その中でも特に、精神作用を持たない「CBD」と、精神作用をもたらす「THC」がよく知られています。

特徴	CBD	THC
精神作用	なし（酔いやハイになる作用はない）	あり（陶酔感・多幸感をもたらす）
依存性	依存性は低いとされる	依存性がある
日本での法規制	大麻取締法上は合法成分	大麻として厳しく規制されている

CBDは、THCのような向精神作用や依存性がないことから、その有用性について世界中で研究が進められている成分です。

2018年には世界保健機関（WHO）がCBDの安全性と有用性に関する正式な見解を発表するなど、健康分野における期待が高まっています。

ペット用CBDとは？その特徴や人用との違いについて

ペット用CBDとは、犬・猫といった動物向けに開発・販売されている、CBDを含む製品を指します。

CBDがペットにも使用されるのは、私たち人間と同じく、犬や猫などのすべての哺乳類の体内にECS（エンドカンナビノイドシステム）という重要なシステムが備わっているからです。

ペット用CBDは、このECSに間接的に働きかけることで、ペット自身の持つ健康維持機能をサポートすることを目的としています。

特徴	ペット用	人用
主な濃度	低濃度（1%〜10%程度が多い）	中〜高濃度（5%〜30%程度が多い）
配合成分	ペットに有害な成分は不使用	香料、着色料など様々な添加物が含まれる場合がある
風味	ペットが好む風味（チキン、サーモン、無味など）	人間が好む風味（ミント、柑橘系など）

人用CBDと比べると「ペットの体格・代謝」を前提に配慮されており、飼い主が安心して使えるようにペット向け仕様が追加されています。

濃度が低く、ペットに有害な成分を一切含まない「ペット専用」の製品を選ぶことが、安全に使用するための絶対条件です。

CBDに期待されるペットへの主な効果・メリット

CBDは、ペットの体内のECSに働きかけることで、主に心身のバランスを「整える」役割が期待されています。

特定の病気を治療する医薬品ではありませんが、以下のような幅広いお悩みを持つペットに向けて利用されることが多いです。

以上のように、ペット用CBDは「動きにくさ」「ストレス」「皮膚トラブル」など、飼い主が気になるペットの健康課題に対してアプローチすることが主な目的です。

ただし、すべてのペットに同じ効果があるわけではなく、使用前には獣医師との相談と、製品の成分・投与量・観察が不可欠となります。

知っておきたい！ペット用CBDの安全性と法律面

ペット用CBDを検討する際、多くの方が最も気にされるのが「本当に安全なのか？」「法律的に問題ないのか？」という点でしょう。

ここでは、CBDを利用する上で欠かせない安全性に関する情報と、日本における法規制について解説します。

CBDによるペットへの副作用とリスクについて

CBDは比較的安全性の高い成分とされていますが、ペットの体調や体質によっては、軽度の副作用が現れることがあります。

これらのリスクを正しく理解し、適切な対策を取ることが重要です。

このように、副作用の多くは一時的・軽度なものですが、個体差によって反応はさまざまです。

大切なのは「最初は少量から始める」「体調を観察する」「異変があればすぐ中止する」という3つの基本を守ること。

愛するペットを守るためにも、異常が見られたらすぐに使用を中止し、かかりつけの獣医師に相談してください。

合法？違法？ペット用CBDに対する日本の法規制

CBD製品を安心して使用するために、日本国内での法的な立ち位置を明確に理解しておくことが不可欠です。

以下に、日本でのCBDの法的取り扱いを簡潔に整理します。

項目	内容	合法性
抽出部位	成熟した茎・種子由来	合法
抽出部位	花・葉・根由来	違法
THC含有	検出されない	合法
THC含有	微量でも検出された場合	違法
使用対象	人・ペット問わず「CBD自体」は規制対象外	合法

つまり、ペット用CBDといっても「原料由来」と「THCの有無」が明確に管理されていることが重要です。

輸入品を購入する場合は、販売元が厚生労働省の検査を通過しているか、または第三者機関の成分分析証明書（CoA）を提示しているかを必ず確認しましょう。

安全なペット用CBD商品を選ぶためのポイント4選

CBDの安全性や法的な側面を理解した上で、いよいよ製品選びです。

市場には様々なCBD製品が出回っていますが、愛するペットに安心して与えるためには、人間用とは異なる視点で厳しくチェックする必要があります。

ここでは、初心者の方でも失敗しない、安全で信頼できるペット用CBD商品を選ぶための重要ポイントをまとめました。

1. 商品に「ペット用」表記があるかどうか

CBD製品を選ぶ上で、まず大前提となるのが「ペット専用」として販売されているかどうかです。

人間用のCBD製品を安易にペットに与えることは、以下の理由から避けてください。

ペットのデリケートな体に配慮し、不要な添加物や有害な成分を含まないことを保証された「ペット専用」または「犬猫用」と明記された製品を選びましょう。

2. THCが検出されていないか

前述の通り、日本の法律ではTHC（テトラヒドロカンナビノール）の検出は違法であり、ペットにとっては中毒の危険性があるため、THCが含まれていないことが絶対条件です。

購入時には、以下の点をチェックしてください。

THCを含まないことの信頼性を高めるため、次の「成分分析証明書」と合わせて必ず確認するようにしましょう。

3. 第三者機関の成分分析証明書（CoA）があるか

CBDの品質を見極めるうえで欠かせないのが、第三者機関による成分分析証明書（Certificate of Analysis：CoA）の有無です。

CoAでは、製品中のCBD含有量やTHCの有無、重金属・農薬などの検査結果が明記されていて、これにより、ラベル通りの成分が含まれているか、余分な物質が混入していないかを客観的に確認できます。

CoAでチェックすべき項目は主に以下の3つ。

信頼性の高いブランドは、公式サイトでCoAを公開しているか、販売ページから確認できる仕組みを導入しています。

購入前に、上記項目を一度確認しておくと安心です。

4. レビューや口コミに信頼性があるか

実際にその製品をペットに使用した飼い主様の生の声は、使用感や効果の参考になります。

ただし、口コミはあくまで補助的な情報として捉え、以下の点をチェックしてみましょう。

口コミはあくまで参考情報ですが、多くの飼い主から一貫して「安全で使いやすい」と評価されている製品は、信頼性が高いと判断できます。

実際に使用した飼い主の声や、動物医療の専門家が関わっているかどうかを確認することで、より安全な選択につなげましょう。

ガチ厳選！ペット用CBDのおすすめ人気商品TOP5

ペット用CBDは年々注目が高まり、国内でも多くのブランドが登場しています。

ここでは、前述した「安全性」「THCフリー」「CoA公開」「ペット専用」といった厳しい選定基準をクリアし、Amazonや楽天市場でも実際に人気を集めている信頼性の高いペット用CBD製品を5つ厳選しました。

Naturecan / 小型犬・猫用CBDオイル

イギリス発のCBDブランド「Naturecan（ネイチャーカン）」が展開するペット用CBDオイルは、高純度CBDとMCTオイル（ココナッツ由来）だけで構成されたシンプル処方が特徴です。

CBDは第三者機関による複数回の検査でTHCゼロ（検出限界以下）が確認されており、小型犬や猫にも安心して使えるよう設計されています。

また、付属のシリンジを使って舌の下に垂らす「舌下投与」にも対応しており、オイルをフードに混ぜたり、直接与えたりと与え方の自由度が高いのも魅力。

＼ 最大60%OFFセール開催中！／

M&N’s / 犬用CBDオイルサプリメント

「M&N’s」は、獣医師が推奨するウェルネスケアブランドとして信頼を集めています。

使用されているCBDは、130社以上のメーカーの中から厳選された高品質原料を採用し、第三者機関による厳格な検査で、THC・重金属・農薬が一切含まれていないことが確認済みです。

ガイドブック付きのため、初めての方が始めやすいのも安心ポイント。

999studio / for PET CBD

999studioのペット用CBDオイルは、スイス産オーガニックCBDを3％配合した犬猫兼用のCBDオイル。

ヒト用製品と同じ品質管理基準で製造されており、着色料・香料・保存料などの添加物を一切使用していないのが特徴です。

CBDはアイソレート（CBD単体）製法で抽出され、アロマ成分であるテルペンを含まないため、テルペンに敏感な猫にも安心して使用できます。

CannaTech / CBD for PET Calm&Stress（猫用）

CannaTechのCBD for PET Calm&Stressは、猫専用に設計されたブロードスペクトラムCBDオイルです。

原料は麻由来のCBDオイルと、ヘンプシードオイル・MCTオイルのみで、保存料や着色料、安定剤などの添加物を一切含まない完全無添加処方となっています。

安心して継続できる猫用CBDオイルを探している方におすすめ。

M&N’s / CBD カユピタ軟膏

M&N’sが展開する「CBDカユピタ軟膏」は、CBD3％配合・天然成分100％のスキンケア用軟膏。

ヘンプシードオイルやシアバター、ミツロウなど、保湿と保護を両立する植物由来成分を中心に処方されています。

保存料・防腐剤・着色料・アルコールなどはすべて無添加、かつ国内製造のため、品質面でも安心です。

ペット用CBDの効果的な使い方・注意点を解説

安全で信頼できるCBD製品を選んだら、次に重要なのは「どうやって、どれくらいの量を、いつ与えるか」という具体的な使い方です。

ここでは、CBDの効果を最大限に引き出すための摂取方法と、安心して使用するための注意点について詳しくまとめました。

オイル・おやつ・ジェルなど｜タイプ別の使い方まとめ

ペット用CBDには、オイルタイプ・おやつタイプ・ジェルタイプなど複数の形状があります。

それぞれの特徴を理解し、ペットの性格や生活スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。

製品タイプ	主な使い方	特徴・メリット
オイル（リキッド）	直接、口内（舌の裏の粘膜）に垂らす、毎日の食事や飲み物に混ぜる	吸収率が高く、用量調整が容易。スポイト（シリンジ）で正確な量を計量できるため、微調整しながら使用したい場合に最適です。最も一般的な摂取方法です。
おやつ（トリーツ）	通常のおやつやご褒美としてそのまま与える	使い方が最も簡単。投薬が苦手な子や、味がついている方が好む子に最適です。外出時や特定のタイミング（雷の前など）に与えるのにも便利です。
ジェル・バーム	関節周りや痒みのある皮膚に直接塗布する	局所的なケアに特化。皮膚バリアの保護や、関節の違和感を和らげたい場合に適しています。舐めても安全な成分で作られていることが重要です。

どのタイプを選ぶ場合も、「用量・使用方法・保存方法」を必ず確認することが大切です。

初めて使うときは、少量から始めて様子を見るようにしましょう。

いつ・どれくらい使うべき？用量の調節と摂取タイミング

CBDの効果は、ペットの体重、体質、そして製品濃度によって大きく異なります。

安全に使用し、効果を最大限に引き出すためには、「少量から開始し、観察しながら調節する」というステップが不可欠です。

	具体的な目安とポイント
初期用量	体重1kgあたり0.1～0.2mg程度の「超低用量」からスタートします。製品に記載されている推奨用量を参考にしつつ、まずは最低限の量から始めてください。
調節方法	初期の用量で1週間ほど様子を見て、目指す変化が見られない場合は、1週間ごとに徐々に増量していきます。ただし、急激な増量は避けてください。
最適なタイミング	症状や目的に合わせて設定します。 【不安・ストレスケア】 留守番の30分～1時間前、雷が鳴り始める前など。 【関節・痛みケア】 毎日の食事と一緒、または朝夕の決まった時間。 効果は摂取から30分～数時間で現れ、その後数時間持続するとされます。
継続期間	効果を実感し始めるまでに数週間から1ヶ月程度かかる場合もあります。すぐに結果が出なくても焦らず、継続して観察することが大切です。

CBDは「多ければ良い」わけではありません。

愛犬・愛猫の反応を注意深く観察しながら、その子にとって最適な量を見極めましょう。

ペット用CBDを使用する際の注意点

CBDは比較的安全性が高い成分とされていますが、ペットに与える場合は必ず慎重に行う必要があります。

愛するペットの健康と安全を守るために、以下の重要な注意点を必ず守って使用してください。

CBDをペットに使う際は、「安全」「少量」「観察」をキーワードに進めることが大切です。

これらの注意点を守り、正しい知識と方法でCBDを活用することが、ペットのウェルネスケアを成功させるための鍵となります。

まとめ｜CBDは愛するペットをサポートする新しい選択肢

この記事では、今注目を集める「ペット用CBD」について、その基本知識から、最も重要となる安全性や法的な側面、そして具体的な選び方、使い方までを徹底解説しました。

CBDは、愛するペットが生まれ持っているECS（エンドカンナビノイドシステム）に働きかけ、ストレスケアからシニア期の不調まで、幅広いQOLの向上をサポートする新しい選択肢です。

大切な家族の笑顔のために、信頼できるCBD製品で健康をサポートしましょう。